マナボの話


ある日、わが家に庭師がやってきました。
その作業車の荷台に、
一匹の子犬が不安そうに座っていました。
庭師の言うには、
仕事帰りの途中で捨てるつもりだとのこと、
その子犬と目が合ってしまったのです。
それがタロウでした。

そのタロウは、
いつの間にか、長女の友達として、
それから、いつの間にか、家族の一員になっていました。
長女とタロウは仲良く散歩することが日課になりました。
散歩、トイレタイム、ふん拾い。
タロウは時々草むらの中でトイレをします。
また、時々はお腹を壊してしまいます。
そのため、
落としたフンを最後まで拾えない時がありました。
そんな時はなんだか後ろめたい気持ちを残しながら
そのままにしてしまってました。

ある時、
長女はポリ袋の口を広げて直接受け取ってみました。
うまく成功しました。
むしろ、意外と簡単に成功したのです。
それからの長女は、
いつもポリ袋の口を広げて直接受け取っていました。

わたしは、
それを見て、長女の為に、
ふん取り器を作ることにしました。


受け枠に袋を取り付ける方法は、
先ず枠に袋の口を折りまげて被せ、


1)押え枠を取り付けて挟むか 

2)レジ袋を使用し持ち手を柄に結びつけるか

3)柄に引掛けをつけてそれに引掛けるか

4)布袋付きの受け枠の中に袋を入れ込むか

5)袋口の一部をクリップで挟んで留めるか
 (クリップを柄先端の上側または下側に固定)

6)輪ゴムを使って枠の側面に押えつける

ことが基本になります。


ひな型を作って、動作を確認した結果、

1)の押え枠を取り付けて挟む方法は、
  押え枠にフンが引っ掛って汚れたときに
  洗う必要が生じ結構面倒
でした。

2)のレジ袋を柄に結ぶ方法は、
  結びつけたりほどいたりするのに
  コツが必要で尚且つ結構面倒
でした。

3)の柄に引掛けをつけて引掛ける方法も、
  レジ袋を受け袋として形作るのにコツが要り、
  特に袋サイズが大きくなると袋が外れやすく、
  結構面倒
でした。

4)の布袋付き受け枠に袋をセットする方法は、
  袋が外れやすく尚且つ布袋が汚れたり
  雨で濡れたりして洗う必要が生じ
  結構面倒
でした。

それらの結果から

5)の袋口の一部をクリップで留める方法

考えることにしました。


最初に作ったふん取り器は次のようなものでした。

立ったままの姿勢でフンを受け取れるように
柄の長さを長くすることに拘りました。 
全長60センチの長さにしました。

試作品(1) 試作品(2) 試作品(3)
マナボ試作品(1)_a マナボ試作品(2)_a マナボ試作品(3)_a



下図のような丸い受け枠と柄で作りました。

試作品(1) 試作品(2) 試作品(3)
マナボ試作品(1)_b マナボ試作品(2)_b マナボ試作品(3)_b



袋を取り付けた状態は下図のようになりました。

試作品(1) 試作品(2) 試作品(3)
マナボ試作品(1)_c マナボ試作品(2)_c マナボ試作品(3)_c



ところで、

タロウはトイレを一度で済まさず、
2〜3回にわけてするくせがありました。
最初のトイレが終わったあとも、
次のトイレまであちこち歩き回るのです。
そんなときのために、
臭い防止についても考える必要がありました。


臭い防止としては


@ 受け枠に蓋を取り付けるか
A 受け枠を閉じれるようにする

方法がありますが、

試行錯誤の中で得られた結論は、
受け枠と柄を一直線にするということでした。


受け枠と柄が一直線になるようにすると、
トイレのあとで、ただ単にぶらさげるだけで
袋の口がふさがってしまいます。
蓋を取り付けたり、受け枠を閉じたり
する必要がありません。

これも試行の中で見つけたことでした。

ただ垂直にぶら下げるだけで、
袋の口は下図のように閉じてしまいます。

試作品(1) 試作品(2) 試作品(3)
マナボ試作品(1)_e マナボ試作品(2)_e マナボ試作品(3)_e



さらに、

次のようなこともわかりました。
タロウは、広い芝生の上でしたり、
草むらの中でしようとしたり、
時には、立ち木などにお尻を向けて隠すような姿勢で
しょうとすることがあります。

そんなときは、
お尻と立ち木の間に受け枠を
垂直にして差し入れる必要があります。
そのような色々な姿勢に対処するためには、
受け枠と柄が一直線になっている方が使いやすい
ことも分かってきました。

芝生の上で 草むらの中で 立ち木に向けて
マナボ使用例(1) マナボ使用例(2) マナボ使用例(3)



また、フンを受け取るときに、
お尻の下の地面上で受け枠を水平にして
落ちてくるのを待ち受けようとすると
しばしば受け取り損ねます。
フンの落ちてくるのを待ち受けて取るのではなく、
受け袋の中にフンをさせるという感覚で
お尻を受け枠で覆うようにすることが大切
だということも分かってきました。



これら試作のふん取り器は、
娘とタロウには好評で大変喜ばれました。
近所の方にも、
お配りして使ってもらいました。

しかし、まもなく
この方法には次の欠点があることが判りました。
使える袋の大きさが限定され、
それよりも大きな袋を取り付けにくい。
使用中に袋が外れやすい。
という欠点でした。


これは、
5)の受け枠とクリップを使用する方法では、
避けられない欠点
でした。
特に風のある日など、
受け枠の後方から風が吹くとすぐ袋が裏返って
外れてしまうので注意が必要です。

使用中に袋が外れる場合は次のようになりました。

袋が外れた状態
試作品(1) 試作品(2) 試作品(3)
マナボ試作品(1)_d マナボ試作品(2)_d マナボ試作品(3)_d



さらに、


最初は便利だと喜んでいたのに、
慣れてくると苦情が出てくるのでした。
それは、
散歩中にふん取り器が邪魔になるとの苦情です。
フンを受け取ってから、
その後ふん取り器を持ち歩くのが邪魔だと言うのです。

そう言えば、
長女とタロウはウォーキングを兼ねて、
散歩に一時間くらい掛けていました。
その間、
ずっとふん取り器を持ち歩くのが嫌だと言うのです。
ポケットに入るか、
バッグに収まるようにして貰いたいと言うのです。

それを聞いて、
すぐ柄を伸縮させることを考えたのですが
バッグに収まる寸法にすると
伸ばした時の寸法が足らなくなるという具合に
あちらを立てれば、こちらが立たずの状態でした。

それを解決するために、柄を中折れさせることにし、
下図のようなものを試作しました。
これは、柄が(1)のように中折れし、
さらに(2)、(3)のように伸縮するものでした。

試作品(4)
(1) (2) (3)
マナボ試作品(4)_1 マナボ試作品(4)_2 マナボ試作品(4)_3



と同時に


6)の輪ゴムを使用して受け袋を押さえる方法
使い勝手を確認するため、
下図のような試作品を作りました。
これは、携帯時に柄を(1)のように中折れさせ、
使用時に(3)のように伸ばせるものでした。
尚受け枠は(2)に示すように溝付きの枠を使用し、
受け袋を市販品の輪ゴムで押えるようにしました。

試作品(5)
(1) (2) (3)
マナボ試作品(5)_1 マナボ試作品(5)_2 マナボ試作品(5)_3


ここで分かったことは、
市販品の輪ゴムによる受け袋の押え力は、
受け枠側面の溝底の形に影響され、
また、溝壁の形にも影響される。
ゴムの押え力が不足すると、フンの重さで袋が外れやすく、
ゴムの締め付け力を強くしすぎると、袋を取り外しにくい。
と言うことです。

また、同時に
長所として分かったことは、
「市販品の輪ゴムを使用して受け袋を押さえる方法は
受け袋を枠全周にわたって押えつけることが出来るので、
クリップ方式よりも絶対的な安定性と確実性がある

と言うことでした。

言いかえれば
市販品の輪ゴムを使用する方法は
クリップで挟むなど他のやり方に比べて、
受け袋を確実に保持することに対して
原理的に優れている。

そして

どんな種類、大きさの袋も取り付け可能で
受け枠を完全に覆いかくすことが出来る。

と言うことでした。

注) 市販品の輪ゴムを使用する詳細な比較理由はこちら
         (ワンクリックして、しばらくお待ち下さい)


それからは、
市販品の輪ゴムの取付け、取り外しが簡単に出来る方法を
試行することにしました。

その中で受け枠の構造は
どのように考えるのが最適かの方向づけが出来ました。



試作品(5)は
雨の日でも、風の日でも確実に受け袋を保持出来
不注意で袋が外れるということがありませんでした。
この時点で
袋口の一部をクリップで挟むやり方より
輪ゴムで押さえ付けるやり方の方が優れている。

との判断に至りました。


しかし、ある時


中折れヒンジが破損してしまいました。
その時、長女とタロウは、
取りあえず、その先端部のみを使っていました。

試作品(5)の先端部
マナボ試作品(5)_先端部


上図の先端部のみをバッグに入れて
散歩に出かけていたのです。

その後、しばらくして中折れ部を補強した試作品を
作って渡しました。
ところが、どういうことでしょう・・・
それを使おうとしないのです。

理由を聞きますと
先端部のみの方が良いとのことでした。

トイレの時だけ、バッグから取り出して使い、
使い終わったら、またバッグに入れられるから、
持っていても邪魔にならない

とのことでした。

「もっと柄が長くないと、使い難いだろう」と
思い込んでいたのですが、
「手を伸ばせばよいから、気にならない」との感想でした。

それよりも、普段はバッグに入れておけるから
小さい方が目立たなくてよい
との理由でした。

若い年代は考え方が違います。
そのことを確かめるために先端部のみを三セット試作し
三人のモニターさんに渡してみました。

しばらくして様子を伺いましたら
それらのモニターさんも、同様の意見でした。

その時から、
全長25センチ以内の軽量な器具を試作するために
つぎのような目標を定めたのでした。

さらに


受け袋押えとして、市販品輪ゴムを使用すること。
【理由:ゴムは老化するので予備品が必要
特注の輪ゴムを使用すると入手難となる
一方、市販品輪ゴムを使用すると
多数本掛け(1〜3本位)が自由に選べる】

受け袋として、種類、大きさを問わず使用可能にすること。
【理由:専用の受け袋を使用すると入手難となる】

全犬種を対象とするため、受け枠高さを小さくすること。
【理由:枠高さが大きいと使用できない犬種ができる】


等を前提条件としました。

それらのことをまとめると


**** 目 標 ****

●受け袋を取り付けやすくする形状

●途中で受け袋が外れない形状

●受け袋を取り外しやすくする形状

を試作試行すること


**** 前 提 条 件 ****

★汎用市販品輪ゴムの使用

★汎用ポリ袋の使用

★全犬種を対象


となりました。

そして、その後の試行を経て
最終的に
下図のように「フン受けマナボ」の原型が完成しました。

フン受けマナボ原型
フン受けマナボ原型


次に
このフン受けマナボの試作品を5セット製作し
モニターさんに試用してもらいました。
まもなく
モニターさん達に、
散歩の必需品」として
愛用していただけるようになりました。
今でも毎日使ってもらっています。



そして、ひとりのモニターさんのアイデァで
マナボを使用したあと
次のようにもう一度枠を潜らせることで
さらにコンパクトにまとめられると
教えてもらえました。

使用後(1)
マナボ使用後の処理方法(1)


さらに、この方法は臭い漏れを防ぐ点からも良い方法
だと気がつきました。

ところが、しばらくして
この方法は欠陥があることがわかったのです。
柔らかフンで袋の内側が汚れてしまっている時
このように枠を潜らせると
潜らせた部分が汚れてしまうのです。

それで、
次のように受け袋を柄に巻きつけるようにしました。

使用後(2)
マナボ使用後の処理方法(2)


しかし、この方法もオールマイティではありません。
大型犬の場合は、受け取ったフン量も多く
柄に巻きつけることが出来ませんでした。

そのために、次のように輪ゴムを使用して
受け袋の口を絞って留めることにしました。


使用後(3)
マナボ使用後の処理方法(3)

この方法は
臭い漏れを防ぐ点からも簡便で良好な方法だと思われます。
絞り留め用の輪ゴムの取付け、
取外しも簡便に行うことが出来
特に帰宅後トイレに流す時に便利になります。


ここで
これまでの試行をまとめてみますと
最終的な「フン受けマナボ」の構造は
下図のようになりました。


フン受けマナボの構造説明図


この構造には

(1) 輪ゴムの押え位置を
  自動的
に修正可能にする受け枠の断面形状

(2) 袋の取り外し時に輪ゴムを自動的に引掛けることを
  可能にする左右の「輪ゴム留め」

(3) 全犬種を対象可能にする受け枠先端高さ

(4) 柄側の枠高さを大きくし容易な袋取付けを
  可能にする受け枠形状

(5) ライト(懐中電灯)柄延長用の棒の取り付けを
  可能にする柄の形状

(6) 「袋掛け」、「ライト取付け時輪ゴム掛け」、
  「柄延長棒取付け時輪ゴム掛け」の働きを
  可能にする左右の「輪ゴム掛け」

(7) 予備の輪ゴムを保持することを
  可能にする前後の「輪ゴム掛け」

(8) 「受け袋の絞り留め」を
  可能にする左右の「輪ゴム掛け」

(9) 強度を保ちながら軽量化を可能にした全体構造設計

等のアイデァがぎっしり詰まっています。



最後に

[フン受けマナボ]の基本的な使い方
次のようになります。

お散歩中
【ふん取り器】を持ち歩いても邪魔に感じません。!!


袋を
セットして
受け袋をセットして輪ゴムで留めます



お散歩
バッグに
入れて
袋を取り付けたまま、バッグに入れます



散歩で使って
お尻の穴をふさぐように差し出します

使い終わったら
輪ゴムで絞り留めて
受け袋の輪ゴム絞り留め

お散歩バッグに入れて
持ち帰ります

そのままバッグに入ります。


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これで、

全長25センチ、
重さ25グラム、
【フン受けマナボ】の話を終わります。

愛犬家の皆さまのお目に叶うことを願っています。

一度使ってみてくださいませ。



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